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ドイツ軍記 ウラ乃のイクサ vol.1

ウラ乃のイクサ vol.1

 栄光の軍事国家、ドイツ。精強な騎兵と恐れを知らないスカーミッシャー、硬くて強い戦闘馬車、そして近接無敵のドッペルゾルドナーがその中核を担っている。傭兵もこの軍事国家に忠誠を誓い、他の国とは段違いの協力を申し出ている。
 だがその序盤は案外脆い。主力となる重騎兵であるウーランは防御力に欠け、ドッペルゾルドナーはその高い訓練コストのために数を揃えるのが難しい。スカーミッシャーと戦闘馬車は3の時代にならなくては配備できず、それまでは他国と同様の槍と弓で戦うことを強いられる。
 また大砲を揃えるのが難しい文明でもある。事実上使える兵の全てが金を(それも尋常でない量を)使うため、大砲にまでまわす軍事予算がない。本国からの援助は大砲に関しては期待できない。本国にも充分な数の大砲がないのだ、植民地にまで回ってくるはずもない。
 ドイツの栄光を担う中核部隊、ウーラン大隊の一員であるウラ乃が植民地に着任したのはそんな植民地の1つ、パタゴニアであった。
「動物が少ない土地だねー」
 思わず独り言が口をつく。銀鉱があり、森も少なくはない。だが動物資源は多いとは言えなかった。野生の羊がいるようなので探索者、ルーデル大佐が必死に集めてはいるが、それでも充分な数とは言えない。
「海はあるんだけどね」
 ドッペルゾルドナーであるきの子が海辺で石を投げていた。だが大ドイツは陸軍国だ。海に出ることが出来ないわけではないが、どうしても予算は陸軍に傾斜している。海軍にはあまり期待は出来なかった。つまり海の資源もあまり活用は出来ないだろう。
「交易所があるのがわずかな救いでしょうかぁ」
 石弓を持った少女が交易路を指さした。彼女の名前は黒須祐巳。先日着任したばかりの新兵だが戦意は旺盛だ。だがウラ乃は知っている。石弓兵は装甲も薄く攻撃力も高くはない。銃器が広く普及した今の時代では時間稼ぎにしか使えない兵種である。もちろん時間は彼女たちの命を持って購われる。
「同盟国は何をしているんだ?」
 彼女たちはこのパタゴニアの地で他国と同盟を結んでいる。今回同盟を結んでいるのはスウェーデンである。ドイツと同じく精強な陸軍を持つ国ではあるが、訓練に力を入れすぎる傾向があるために訓練コストが高く訓練時間が長い。確かに兵は強力だが数には期待できなかった。
「前線に歩兵訓練所を建設、マスケット銃兵を訓練しているようですよぅ」
 語尾を伸ばすのが祐巳の口癖だった。重騎兵にも対抗できる銃剣を持ち、クロスボウよりも遙かに命中率、威力とも優るマスケット銃兵に対してライバル意識を抱いているようだが、ウラ乃に言わせれば比べるのも恥ずかしい。石弓の利点は金を使わずに訓練が出来るというくらいしかなく、他の点ではすべてにおいてマスケット銃兵に対して劣っていた。
(我がドイツもマスケット銃兵がいれば……)
 陸軍国たるドイツに各国の主力であるマスケット銃兵がいないのは考えてみれば不思議な話だが、ないものは仕方ない。今はあるもので戦うしかないのだった。
「おう、騎兵訓練所が建ったぞ」
 盛り上がった上腕二頭筋もまぶしい馬車農民達が汗を拭った。彼らはその体力に任せて他の農民の二倍働く。場合によっては戦闘にも参加し、単独で敵中に塔を建設することも厭わない勇敢で頑強な男達だ。
「感謝する」
 ウラ乃はさっそく後輩達の訓練にかかった。同盟国が前線で敵と小競り合いを行っている。ドイツも早く騎兵を前線に送り込まなくてはならない。敵はドイツの永遠の仇敵であるロシア、そして過去の栄光にすがるしか能のないポルトガルである。しかしロシアにはマスケット銃兵の天敵であるスト美達がいるし、ポルトガルは3の時代に入れば竜騎兵というドイツにとっては悪夢のような兵種が出てくる文明だ。油断をして良い相手ではなかった。

ドイツの序盤

 ドイツには馬車農民がいます。人口枠2、通常の農民の2倍の能力があるため資源採集効率も良く、建物もあっという間に建ててくれる頼りになる農民です。さらに体力も高く、カウンターの時に楯となって活躍することもあります。したがって1の1枚目は馬車農民2を切る以外に選択肢はないと言っていいでしょう。

 しかしドイツの泣き所は2の時代にあります。マスケットがないために射撃兵が石弓しかおらず、力不足は否めません。対馬は槍とドッペルがいますがドッペルはそのコストの高さゆえになかなか生産しにくいものです。ウーランも体力の低さから受けに回るとあっさりと死ぬ傾向があります。ですのでほとんどの場合2で戦うのではなく2の1枚目に金700か馬車農民3を切ることによって即3を目指すのが定石です。

 IOEでは馬車農民3カードにウーラン2のおまけがつかなくなっています。そのため内政型即3の定番であった馬車農民3を切ってオマケウーラン2で荒らしながら時間を稼ぐという方法が使えなくなっています。金700から即3という方法だと3入り後の内政力にやや不安が残りますが、鉱床の節約も考えてこちらのオーダーの方がいいかもしれません。

 なお馬車農民は資源採集効率が高いので鉱床に向けましょう。2000の鉱床から2666の金を回収することが出来ます。ですので2ボタンを押したら(ボーナスは肉500)馬車農民は全員鉱床に向け、450の金を集めます。150は民兵代です。通常農民は全員肉にしておけば3ボタンを押すまでに肉700は回収できるはずです。金700が届く前に金450は集め終わると思いますので馬車農民はそのまま木に向かいましょう。市場、家4軒(人口枠60を目指しましょう)、馬小屋あるいは歩兵小屋が必要です。また市場研究で肉と金一段階が欲しいところです。3入りボーナスはスカミ6が定番ですが、相手が馬シフトの時はドッペル3も有効ですし、高速進化で6分台の3入りというのも良いかもしれません。

ページ作成 2012.10.30 04:49 最終更新 2012.10.30 12:40